なぜ人材不足の会社はいつも不足しているのか?
「Go home!」
人手が足りないと言う相談に訪問した企業で、こんな言葉が飛び交ってた。
困惑した顔をした外国から来ている若者たちがそこにいた。
なにを考え、どう感じているのか?
彼らの心の動きは見えない。
未曾有の人材不足時代に突入して、厚労省も打ち出した「働き方改革」
人手不足で喘いでいる中小企業経営者の首をますます締める法改正、スタートした2019年。
どこから、どこまでがハラスメントなのか?
わかってない中小企業の経営者は少くない。
ただでさえ人材が足りないのに法改正のことまで気がまわらない。
腕利きの社労士がいなければ、やはりそこは無法地帯になる。
つまりブラックの横行が野放しになる。
その現場を良く見かける。
Go home
この言葉は、その中でも最も強力なキラーワードだ。
日本の企業で働く外国人たちの多くが月収の20〜30倍の借金をして日本の産業の源になるために海を超えてきている。
その彼らが一番嫌う言葉だ。
それが「Go home」
それは、彼らにとってすべてを失うことを意味する。
家族の期待を背負って、無理な借金をして日本に来ている彼ら。
途中で返されること。
それは借金が返せない状態で国に帰えされると僅かな資産の田んぼや畑、家まで取られてしまうということ。
何回も言われているキラーワード、耳に入ると彼らの表情から笑顔は失われていく。
経営者から嫌われれば彼らと家族の生きるすべが無くなる。
経営者は仕事を厳しく指導しているつもりだけど、彼らのモチベーションはネガティブになってしまう。
これがもし日本人の従業員に対してならどう言って指導するんだろう。
「クビにするぞ!借金の肩に全部取られて家族は露頭にさまようぞ!」
こんな感じだろう。
こんなことを言われて会社の発展のために頑張ろう!というスタッフはいないだろう。
パワハラという言葉も理解しない、来たばかりの外国人たち、毎日この言葉を浴びせさせられていたらどうなるだろう。
ただ外国人スタッフを社員に迎えいれることが企業のグローバル化じゃない。
行動や言葉だけでは外国人差別の意識は変わらない。
たくさんの企業の現場を見てきたからわかる。
なぜ、逃亡や不正、不良が起こるのか。
「現象には必ず原因がある」
ドラマガリレオの中で物理学者の湯川学の名台詞
大好きな言葉だ。
60人もの外国人を10年抱えていても不正や逃亡が"0"という企業もある。
なるべくしてなる、起こるべくしてことは起こる。
外国人材を入れること。
これを学びとして受け入れる企業だけが次の未来のステージに進められる。
なぜ、外国人材を採用するのか。
それは企業の”進化"のチャンスだからです。